Elias様発注の元、テレビアニメ『エルフさんは痩せられない。』OP&6話の制作を協力しました。
街の整体サロン『スマイリーボア』で働く直江友厚なおえともあつはある日、
ニット帽にサングラスの怪しい客を担当することになる。
キャップに隠した耳が異常にもっこりしたその女性は、
なんと異世界から来たエルフだった!!
ぽっちゃりエルフの絵留札えるふださんのダイエットを手伝うことになった
直江は、日本に巣くう異世界人の悩みにドタバタと巻き込まれて…!!
フライドポテトに魅了された絵留札さんは
果たして痩せることができるのか!?
「ぽっちゃりエルフのダイエットコメディ開幕!!」
オンエア/ストリーミング情報
https://elyase-anime.com/onair/
©シネクドキ(秋田書店)/エルフさん製作委員会
【Tips】OP映像でQREAZYが担当したCG作業を紹介します!
OPでエルフダさん達が横並びでダンスしているカットのガイド出しを担当いたしました。
※ガイドだしとは、アニメ作画用のガイドとなるモーションをCGで作成する工程です。
作成の手順は大まかに「モーションキャプチャーの収録→モーキャプ元データの調整→モデルへ流し込み→揺れ物のシュミレーション→アニメーション調整→書き出し」になります。
短期間でしたが、Maya既存の機能を使用し胸の揺れ表現等を作成致しました。
使用ツール:Xsens MVN・MANUS Quantum Metagloves・Maya 2024
モーションキャプチャー適用のながれ
◆ キャプチャー収録(アイ・ペアーズ様担当)
今回、モーションキャプチャー収録はアイ・ペアーズ株式会社様に制作いただきました。
(弊社はいつもお世話になっています!)
収録当日はi-Base(アイ・ベース)スタジオにお邪魔しました。
安定のクオリティー、適格でスピーディーな対応がとてもありがたいです。
バーチャルプロダクション用の巨大LEDディスプレイでキャプチャー収録を行いながら
同時にデータの状況確認が出来るのが便利。
収録には慣性センサ式のXsens MVNを使用。最大240fpsでの収録が可能です。
慣性センサ式なので場所を選ばずどこでもモーションキャプチャーすることができるシステムです。
また指のモーションキャプチャーにはMANUS Quantum Metaglovesを使用。
磁場の変化でモーションを取得するため、指の細かな動きまで正確に収録することかができます。
アイ・ペアーズ様のモーションキャプチャーの詳細についてはこちらをご覧ください。
https://i-pairs.co.jp/service/mocap/
制作実績
https://i-pairs.co.jp/works/mocap/
◆ 振付&モーションアクター( ゾマやかじゃない(REAL AKIBA BOYZ)様)
モーションアクターには、REAL AKIBA BOYZのゾマやかじゃない様にご協力いただきました。
ゾマやかじゃない(REAL AKIBA BOYZ)様・Xアカウント
何度見ても飽きない、とてもキャッチーで面白い素敵なダンスでした。
↓盛り上がってますね。
https://x.com/RAB_ZOMAYAKA/status/1812182732992303184
収録当日の様子も公開されているようです!
↓
https://x.com/RAB_ZOMAYAKA/status/1823728218068881858
ガーリィレコードさんが
#ポテトダンス を
踊ってくれてるぅぅぅ‼️‼️‼️‼️‼️
#ポテトダンス の振付&モーション
担当しました‼️‼️
ゾマやかじゃない!です‼️‼️
嬉しすぎまるぅぅぅ‼️‼️‼️‼️
やったぁぁぁぁぁ‼️‼️‼️‼️‼️
みんなも踊れぇえええ‼️‼️‼️‼️
#エル痩せ #ポテトダンス https://t.co/oASeanP0PM pic.twitter.com/VTwCwNEfII— ゾマやかじゃない!🍊 @リアルアキバボーイズ (@RAB_ZOMAYAKA) August 14, 2024
◆ キャプチャーデータの調整(QREAZY担当)
まずはモーキャプデータの調整を行います。
腕の肘部分を回転させたときに上腕と下腕にてツイスト方向の軸のズレることがあるので、
極力調整していきます。
自社ツール(とは言っても簡単なもの)を使用して回転軸が正しくなるように調整しています。
(★自社ツールのざっくり仕様→
各関節位置のジョイントは元のジョイントにペアレントコンストレインし、IK制御します。
元の子ジョイントに対しエイムコンストレインし、極ベクトルでツイスト調整を入れます。)
画像では前腕部の回転を調整しています。
・モデルへ流し込み&揺れ物のシュミレーション
調整したアニメーションを各キャラに流し込んでいきます。
今回はHIKを使用するので調整したアニメーションを各キャラのソースに適用します。
モーションが入ったので揺れ物用のリグにシュミレーションをベイクします。
Mayaの機能にあるsoftbodyをカーブに適用して使用しています。
・アニメーション調整
撮影したアニメーションデータが綺麗なので、揺れ物も含め気になるところだけ微調整していきます。
作画ガイド用出力
◆ 書き出し設定・出力(QREAZY担当)
調整を行ったので書き出しを行います。
レンダリングはPencilPlusを使用してガイド書き出しを行いました。
特に凝った設定はしていませんがMayaのハードエッジ部分にラインが出るようにしています。
まとめ
今回発注元のイライアス様は多くのアニメ作品に参加されています。
↓
株式会社Elias -イライアス-
http://elias.co.jp/
発注をいただきありがとうございました。